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フリーランスとサラリーマンが収入を増やす方法・方向性【収入の算式から考える】

収入を増やす方法6つとおすすめの戦略【収入の算式から考える】

この記事では、サラリーマンと個人事業主・フリーランスの方が、さらに収入を増やすための方法がわかります。

サラリーマンも自営業も経験している私の経験・体験や学んだことを踏まえて、まとめてみました。

サラリーマンが収入を増やす方法

まずは、サラリーマンが収入を増やす方法について見ていきましょう。

大前提:給料を増やそうとしないこと

はじめに大前提として、給料を増やそうと考えてはいけません

収入を増やそうと思ったら、「給料が上がるように成果を出して出世する」「給料の高い会社に転職する」ということを真っ先に思い浮かべる方もいらっしゃると思います。

しかし、給料を上げようと努力することは、最も効果性・効率性が悪い収入アップ方法です。

本題に入る前に長くなってしまうので今回は割愛しますが、また別の記事で詳細を書かせていただきたいです。
→『資本論でわかる、サラリーマンは成果を出しても収入は増えない話(仮・予定)』
実際に経営者の立場になったり、資本主義の仕組みを知ると、イメージしやすくなると思います。

資本主義の仕組み・構造を知り、資本主義を攻略したい方は、最初の1冊として『超入門 資本論』がわかりやすくておすすめです。

では、給料を増やさないで収入を増やすとはどういうことなのか?

結論から言うと、「副業を始めて、自分のビジネスの収入を増やしていく」ということです。

副業ビジネス収入を増やせる会社の条件

会社に勤めながら、副業で自分のビジネスの収入を増やしていくためには、そのために適した環境が必要となります。

会社のために長時間労働をして、休みもなく疲労困憊の状態で副業をするといっても無理があります。

これは私の経験でもあります。
私は、家庭環境や経済的な事情もあり、早く起業しようという思いがあったため、大学を休学して訪問販売会社で働いていました。
しかし、できたばかりの営業会社で休むことが許されず、休日返上で長時間労働をしていたために、とても起業準備ができませんでした。

時間がないばかりでなく、給料も手取り10万円台だったため、起業の軍資金を貯めることもままならない状況です。
働く環境を変えるしかないと思い、退職させていただきました。

退職してから2ヵ月ほど休養をとって、派遣社員として働くことにしました。
基本的には、派遣社員は残業する必要もなく、週2日の休日は確実にいただくことができました。
労働時間が半分に減り、手取りの給料が2倍ほどになったので、実質時給が4倍になったような感覚です。

時間的にもお金的にも、起業準備のためにはありがたい環境でした。

副業ビジネス収入を増やせる会社の条件

  1. 定時で帰れる
  2. 週2日確実に休める(できれば有給もとれる)
  3. 会社でのエネルギーの消耗が少ない(帰宅後や休日に有意義な活動ができる)
  4. 副業(複業)OK
  5. 軍資金を貯めるための十分な給料
  6. 知識やノウハウを学べる

上記のような環境であれば、副業ビジネスや起業準備を進めるには理想的です。

こんな条件の揃った会社があるか!と感じる方もいらっしゃると思います。
正社員ですとなかなか難しい場合も多いかもしれません。

しかし、派遣社員など非正規雇用の場合は、割と可能なのではないかと感じます。
むしろ、非正規雇用でないと上記の条件は満たしにくいかもしれません。

ただ、ご結婚されていてお子さんがいらっしゃったりすると、転職、まして派遣など、なかなかリスクを取りにくいですよね。
なので、一概に誰にでもおすすめすることではないのですが、現状を変えるためには「環境」は非常に大切です。
収入を増やしていこうとするなら、どのような方法であれ、特に最初はある程度のリスクが伴います。

必ずしも、転職や派遣社員になることが必要な訳でも、おすすめしている訳でもないので、参考情報として留めていただけたら幸いです。

独身で、今後本気で収入アップを目指している方は、現在の環境を今一度冷静に分析し、収入アップのための活動ができるような環境に変えていくことを慎重に検討してみてください。

サラリーマンが収入を増やすためのステップ

サラリーマンが収入を増やすためにおすすめの手順・流れは、次の通りです。

サラリーマンが収入を増やすためのおすすめのステップ

  1. 定時で帰れて週2日しっかり休める会社に転職する or 派遣社員として働く
  2. 副業し、時間と労力とお金を自分のビジネスに投資する
  3. 支出を最小限に抑え、給料の大半をビジネスの軍資金に回す
  4. 副業ビジネス収入が給料の2倍以上になったら会社を辞める
  5. フリーランス・個人事業主として、自分のビジネスで収入を増やしていく

私は起業の準備のために営業力をつけようと思い、大学を休学して、訪問販売会社で仕事をさせてもらった時期があります。
最初は、業務委託契約だったのですが、正社員になる打診をいただき、起業するなら一度は正社員を経験して学ばせてもらった方がいいかなと思い、正社員になりました。

結果、朝から晩まで長時間労働で、休日出勤が当たり前になり休日が月に1、2日ほどになり、心身ともに限界に達する長時間労働となりました。
正社員になってから4ヵ月という短い期間で、退職させていただきました。

仕事はきつかったですが、人はみんな良い人で、営業という仕事の基本を学ばせていただき、鍛えていただいたと思うので、感謝しています。

ただ、正社員として会社に勤めるということは、私の今後の人生では絶対にないなと思いました。
20歳過ぎくらいの年齢の時にそう思えたことも、今振り返ってみると良かったです。

それから私は、20代半ばまでと期限を決めて、派遣社員として働きました。

正社員で働くよりも、派遣社員の方がお金や時間の余裕がある場合も多いと思います。
この派遣社員としての仕事のおかげで、独立・起業するための準備ができました。

基本的に残業を強いられることはありませんし、週2日確実に休めました。
派遣会社の社長が「有給はできれば使ってほしくない…」ということだったので、有給は諦めました。
残業なしで週2日休めて、月の手取りが33万円というだけでもだいぶ有り難かったので、さすがに有給の権利は主張しませんでした。

営業・販売の仕事で、1日のうちに店舗をまわったり、新しい環境(店舗)に行く機会も多かったので、心身共に結構エネルギーの消耗はありました。
しかし、昼休みと休日は有効活用するように心がけました。昼休みは常にビジネスの準備として、本を読んだり情報収集していました。

休日は、WebデザイナースクールでWebサイトをつくるための知識や技術を学び、起業セミナーなどに参加していました。
そのセミナーで知り合った方から、ホームページ制作の初めてのお仕事をいただくことになり、思い切って派遣社員を退職しました。

それから個人事業・フリーランスとして歩み始めました。

私の場合は、20代前半で、背負うものも失うものもなかったので、初仕事をいただいた時点で、起業にすべてを懸けて退職してしまいましたが、副業ビジネス収入が給料を超えるくらいまで成長してから辞めた方が良いと思います。
私は見切り発車で退職してしまってから、半年はなかなか売上が上がらず安定せず、貯金を切り崩しながらの生活でした。。

おすすめの副業3つ

具体的に、副業で何をするのか?
私のおすすめは3つです。

おすすめの副業3つ

  1. ブログ・Webサイト運営(アフィリエイト、広告収入)
  2. Webサイト制作受託(WordPressサイト)
  3. プログラミング・システム開発受託

上記はだいぶ偏りがありますが、プログラミングとマーケティングの力を身につけると、継続的にお金を稼ぎやすいのでおすすめです。

今IT業界ではない方も、苦手意識や抵抗がなければ、プログラミングとマーケティングのスキル習得にお金と時間(労力)をかけることは、リスクが低くリターンも大きい投資になります。

例えば、プログラミングのスキルがあれば、ITフリーランス専門の業務委託のお仕事で、週2~3日働くだけで月30~40万円ほど報酬をいただくことができます。
スキルや案件によってはもっと高い報酬・時給の方もいらっしゃいます。

週2~3日の労働で生活費を賄えたら、残りの週4~5日はさらに収入を増やすための活動にあてることができます。

私の場合は、一つ目の会社を辞めてから、2ヵ月間休養している間に、独学でWebサイトを開設したり、アフィリエイトに取り組もうとしたのですが、うまく行かず取り急ぎ派遣社員として固定収入を得ることにしました。
大学を休学している身分で、営業の仕事を半年程度しか経験したことのない私には、技術も知識も知見も何もなく、情報発信できるものもありませんでした。

その後、休日の時間を使ってWebサイト制作の技術を学び、実務経験を積ませていただけるご縁があり、何とかWeb制作事業を始めて、1年ほどである程度軌道に乗りました。

何らかの技術や知識・知見をお持ちの方は副業を始めやすいです。
ご自身の興味の持てることや、好きなこと、得意なことであれば、挫折せずに続けやすいと思います。
ビジネスが趣味になるようなものですね。

フリーランス・個人事業主が収入を増やす方法

サラリーマンは副業を始めて、稼げるようになったらフリーランス・個人事業主として独立・起業すると良いとお伝えしました。
ここからは、フリーランス・個人事業主が収入を増やす方法について見ていきましょう。

フリーランスの収益の算式

まずは、フリーランスの収益を分解して考えてみます。

フリーランスの収益
=労働収入+資産収入
=時間単価×労働時間+資産収入

上記の式は簡略的なものですが、この式に基づくと収益を増やすためには、

1,時間単価を上げる
2,労働時間を増やす
3,資産収入を増やす

この3つの方向性となります。

さらに、細分化すると

1,時間単価を上げる

1-(1)、サービス単価を上げる
1-(2)、1対n(多)収入を増やす(レバレッジ労働収入)
1-(3)、時間あたりの生産量を増やす(≓生産性の向上による実質的・擬似的な単価アップ)

2,労働時間を増やす

2-(1)、システム、ツール、AIなどに働いてもらう(≓無駄な作業を減らし、時間あたりの生産性を高める)
2-(2)、外注・スタッフに働いてもらう
2-(3)、自分の労働時間を増やす

3,資産収入を増やす

ということで、大きく分けると、収益を増やす手段・方向性は7つあります。

時間単価を上げる

サービス単価を上げる

副業やビジネスを始めたてのうちは、仕事を獲得したいがために単価を安くしがちです。
独立・起業後も、売上を上げることに追われると、受注を優先してつい値引き要求に応じてしまったり、サービス料金そのものを低価格にしてしまう方も多いと思います。

利益を増やす方法はいくつかあるのですが、「単価を上げる」ということは最も利益向上に効果的な手段です。
→『【MQ会計】単価を3割上げると利益が2倍になるという会計マジック(更新予定)』

1対n(多)収入を増やす(レバレッジ労働収入)

付加価値を高めたとしても、「単価を上げる」にも限度があります。1社(1人)のクライアントにお支払いいただける単価は、どこまでも上げられるわけではなく頭打ちになり得ます。
1対n(多)であれば、お客様ごとにお支払いいただく単価が変わらず、自分の稼働時間あたりの収入を大幅に高めることができます。

例えばですが、20万円で2時間1対1のコンサルティングというサービスよりも、一人あたり3万円で20人参加する2時間のセミナーの方が1時間あたりの収益が多くなります。お客様一人あたりの価格も抑えられます。

時間あたりの生産量を増やす(≓生産性の向上による実質的・擬似的な単価アップ)

業務を効率化したり、生産性を高めることで、実質的に時間単価が上がるというパターンです。

例えば、一般的におよそ10時間かかる作業を10万円(時間単価10,000円)で請け負った場合について考えてみます。

繰り返し経験を積んでいる作業なので得意だったり、一部効率良くできる仕組み・雛形や独自のツールを保有していて、この作業を8時間で完了できたとします。

そうすると、実質の時間単価は12,500円(25%アップ)となります。

つまり、効率的に速く業務を完遂することで、時間もお金も儲かるというイメージです。

ただし、この方向性にとらわれ、いかに時間をかけずに納品するかということばかり意識すると、長期的に見て、リピート率が悪くなり、クライアントが減り、売上が減少しジリ貧になります。

自分の時間やお金のことばかり考えて、いかに時間をかけずに納品するか、ということを考えていると、細かなところに目が行き届かなくなり雑な「やっつけ仕事」になったりミスが増えたり、クライアントのことを考えより良い価値をもたらすための積極的な提案などに気持ちが行き届かなくなります。

サービスの質やクライアントの満足度が落ちてしまうので、この方向性はあまり過度に追求しない方が良いです。
効率を重視するよりも、しっかりと丁寧に業務を完遂し、さらには、本当にクライアントのためになること、成果につながることを+αで提案できるような視点とゆとりを持って臨みたいですね。

労働時間を増やす

システム、ツール、AIなどに働いてもらう(≓無駄な作業を減らし、時間あたりの生産性を高める)

システム、ツール、AIなどを活用して無駄な作業や労働を減らすことについては、うまく導入したり活動できると収入アップに効果的です。

人を教育・管理する難しさ、結果・品質のムラ・ブレなどがほぼないため、後述する「外注・スタッフに働いてもらう」に比べると楽で確実です。
人の場合は、教育・管理し熟練してきてようやく利益に貢献してくれるというところで、辞めてしまう可能性もあります。

システム化するための投資にまとまったお金がかかるとしても、人件費にかけることに比べると、元を取れる可能性は高い場合が多いです。

そもそもやる必要のない作業はまず真っ先にやめるべきですが、残ったどうしても必要な作業などは、できる限りシステムやツールで自動化することを考えるのがおすすめです。

外注・スタッフに働いてもらう

「外注・スタッフに働いてもらう」については、仕事や売上が増えてくると、一人では対応仕切れなくなるので、必然的に必要になります。

私は制作を一人ですべて行っていたのは創業した年くらいで、創業から2年目(会社1期目)から6年ほど、様々な外注パートナーと仕事をさせていただきました。

様々なことを経て、私の場合は、外注は極力減らして自分のレバレッジ労働収入と資産収入を増やしていくという方向性に行き着きました。

管理体制や仕組みが整っていないと、仕事と人が増えるほどトラブルが増えます。どんな人でも一定の成果を出せるような仕組み作りがなかなかうまくできませんでした。

不甲斐ないですが、私は経営者として管理能力や手腕が乏しいということを自覚し、改めて一人で収入を増やしていこうと思いました。

自分の労働時間を増やす

「自分の労働時間を増やす」ことは避けた方がいい選択肢なので除外します。

資産収入を増やす

目の前の100万円を捨てられるか』の記事でも触れましたが、資産収入を増やしていくことで、収入の上限を突破することができます。
「資産収入を増やす」という視点や方向性は必要です。

以上を踏まえると、現実的に、個人事業主・フリーランスが一人で収益を増やしていくために効果的な手段・方向性は、

【1】サービス単価を上げる
【2】1対n(多)収入を増やす(レバレッジ労働収入)
【3】資産収入を増やす

となります。

単価を上げる方法、レバレッジ労働収入の増やし方、資産収入の増やし方など具体的な内容も順次更新していく予定です。

結論・まとめ

収入を増やしたいサラリーマンの方は、副業(複業)を始めて、自分のビジネスの収入を増やしていきましょう。

個人事業主・フリーランスの方は、単価を上げつつ、レバレッジ労働収入と資産収入を増やしていくことがおすすめです。

プログラミングやマーケティングのスキルを中心に身につけて、自分の力と価値を高めていき、収入を増やしていきましょう。

  • この記事を書いた人
しゅんのすけ

しゅんのすけ

創業11年。一人株式会社の代表取締役。隠居系自営業。
21歳 筑波大学を休学して就職(営業・販売)
24歳 Web制作・Webコンサル起業
25歳 法人化→ご縁に感謝、6年連続で売上・収入が大幅に増加→尋常でなく働く毎日→終わりのない忙しさに挫折(30歳)
31歳 事業の仕組みを工夫・改善し働く時間を極限まで削減、「お金の余裕・時間の余裕・心の余裕」を追求
現在 主に週1日だけ在宅で働きながら、新たな事業の企画を考えたり、スキルアップのために勉強や読書をしたりして過ごしています

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