これまで、高単価でも売れる属人性の高いコンセプトを構築するために、自己分析やターゲット設定、競合分析、価格設定などを行ってきました。しかし、その段階で「ほぼ完成」に見えても、最終チェックや微調整を行うことで、一層強力なコンセプトに仕上げることができます。
本記事では、最終ブラッシュアップの方法と手順、そして実践的なワークを紹介し、高額商品でも「買いたい!」と思わせる納得感あふれるコンセプトを完成させましょう。
1. なぜ「最終ブラッシュアップ」が必要なのか
一度完成させたつもりのコンセプトでも、見込み客の反応や自分の再確認を通じて、微妙なズレや表現の誤差が浮き彫りになることがあります。そこで最終的に微調整を加えることで、満足度や購買意欲をさらに高める余地があります。
1-1. 小さな“違和感”を排除する
- コンセプト文やメッセージの表現がやや長い、重複している、ターゲットと微妙にズレているといった問題を見直す
- 細かい修正でも、受け手の印象が大きく変わる場合がある
1-2. “属人性”と“ベネフィット”の最適バランスを再点検
- 自分のストーリー(属人性)と顧客にとってのベネフィット・ROIがバランスよく盛り込まれているか
- どちらかに偏りすぎると、高価格に納得してもらいづらい
2. 最終ブラッシュアップの方法・手順
以下のステップで、最終調整を行い、より完成度の高いコンセプトを仕上げましょう。
2-1. コンセプト全体を一覧化する
- メインのコンセプト文: 「誰に、何を、どう変えるのか」
- サブ要素: ターゲットの悩み、独自性、投資価値(ROI)、価格設定の根拠など
一覧化することで、全体の流れやロジックを一目で把握できます。
2-2. 表現・順序を見直す
- 「このフレーズを先に出したほうがターゲットに伝わりやすい」など、内容の並び順を再調整
- 文章の簡潔さを意識し、長文を分割する、重複表現を削除するなど
2-3. 第三者目線でチェックを依頼
- 友人・知人・ビジネスパートナーなど、ターゲット像に近い人に読んでもらう
- わかりづらい点があれば洗い出し、「どの部分が魅力的だったか」を聞く
3. 実践ワーク:コンセプトブラッシュアップシートを作る
ここでは、ブラッシュアップを具体的に進めるためのシート例を示します。以下の項目を埋めることで、どこに手を加えればより良いか明確になります。
3-1. シートの項目例
- 【コンセプト文】: 今の段階でのメイン一文、または数行
- 【属人性の要素】: 自分のストーリーや強み、どこでアピールしているか
- 【顧客ベネフィット・ROI】: 「何がどう変わる」「どんな成果が期待できる」
- 【価格・根拠】: 価格に対する主な理由付けや投資価値の提示
- 【フィードバックメモ】: 第三者からの意見、わかりにくい点など
- 【修正案】: 修正後の文章や構成アイデア
3-2. 作成のコツ
- まずは現状のコンセプトをそのまま書き起こす
- 人に読んでもらい、「ここが刺さった」「ここが不明」といった意見をメモ
- それをもとに改稿して、短くわかりやすい表現に整える
4. 仕上げのポイント:一貫性と簡潔さを徹底する
ブラッシュアップの最終段階で重要なのが、全体の一貫性とシンプルさです。
4-1. 全体の一貫性を確認
- 「誰に」「何を」「どう変えるか」が途中でブレていないか
- 初期のターゲット像や、狙っていた悩みと合っているか
4-2. 簡潔さを意識する
- 一文が長すぎる場合は区切り、箇条書きを活用
- “削れる言葉”を見直し、伝えたい要点だけに集中
5. まとめ:最終ブラッシュアップで「高単価でも買いたい」コンセプトを完成させる
- 小さなズレや冗長な表現を修正し、短くわかりやすいメッセージに整える
- 第三者の意見を生かし、顧客目線で「なるほど!」と納得できるか再確認する
- 最後までこだわった結果、自信を持って販売できるコンセプトが完成する
コンセプトは、高単価商品を成立させる“土台”です。最終ブラッシュアップで細部を研ぎ澄まし、ターゲットに強烈に響く一貫性あるメッセージに仕上げましょう。これで「なぜ高額なのか?」の疑問にも明確に答えられるコンセプトが完成し、いよいよ次のステップ(コンテンツ制作やマーケティング戦略など)へと自信を持って進めます。