高単価でも売れる属人性の高いコンセプトを作るには、これまでの流れ(自己分析、ターゲット悩み・ベネフィット、競合分析、価格設定など)で抽出したあらゆる要素を一文に凝縮するステップが不可欠です。見込み客が「なるほど!だからあなたの商品が欲しい」と思えるように、納得感を演出する“コンセプトステートメント”を作る方法やワークをまとめました。
1. なぜ“一文でまとめる”と納得感が高まるのか
コンセプトが複雑すぎると、見込み客は「結局何が言いたいの?」と迷いやすく、高額な商品に踏み切れません。一方で、一文でスッと理解できると、
- 情報の要点を素早く把握できる
- 「なるほど、だからこの値段なのか」と高単価への抵抗を下げられる
- 人に紹介しやすい(口コミやSNSシェア)ため、拡散力も上がる
要するに、シンプルさが納得感を生むということです。
2. コンセプトを一文に凝縮するステップ
これまでのステップ(ターゲット悩み、ベネフィット、価格設定、独自性など)で得た情報を、以下のフローで一文にまとめましょう。
2-1. 要素をすべて書き出す
- 誰が(ターゲット)どんな悩みを抱えているか
- どんな変化(ベネフィット)を実現するか
- なぜあなたでなければならないか(独自性、信頼性)
- 価格の正当性やROI
これらを箇条書きで羅列してみると、後から要点を抜き出しやすくなります。
2-2. “一言フレーズ”に落とし込む
- 例)「◯◯な人のために、△△の手法で××を3ヶ月で実現する、唯一のオンライン講座」
- ターゲット・独自性・成果(どんなベネフィットか)が、短くまとまっているとベスト
- 価格や他の詳細は後から補足できるので、ここではキー要素のみを盛り込む
2-3. ロジック+ストーリーで補足
- 簡単な根拠づけを添える: 「◯◯人が利用し、平均◯%の成果を実現」など
- 失敗談や背景を短く加えると、感情的納得も得やすい
3. 納得感を演出するためのポイント
「一文でまとめる→終わり」ではなく、納得感を演出するための工夫をいくつか挙げます。
3-1. 大前提:ターゲットの悩みとベネフィットが明確
- 「◯◯な悩みを持つあなたが、◯◯になる」構造がすでに確立していないと一文にしても説得力が薄れます
3-2. 一貫した語り口(トーン)
- 冒頭のフレーズから細かい説明まで、同じメッセージを繰り返すことでブレをなくす
- 「これならいけそう」と思わせる、ポジティブで力強いトーンが◎
3-3. “自分語り”と“顧客視点”のバランス
- 「私は◯◯で成功した」「私の失敗談からノウハウを開発した」という自分軸
- ただし、「それがあなた(顧客)の役に立つ理由」=顧客軸を外さない
4. 実践ワーク:コンセプト・ステートメント作成シート
以下のステップで、実際に一文フレーズ(コンセプト・ステートメント)を完成させましょう。
4-1. シートの項目
- 【ターゲットの悩み】: どんな課題を抱えている?
- 【ベネフィット】: どんな未来を実現する?
- 【独自性・目新しさ】: なぜあなたがそれを提供できるのか?
- 【成果・根拠】: 信頼性を高める数字やストーリーは何か?
4-2. 文章を組み立てる
- 一言フレーズを作成 例)「◯◯で悩むフリーランスが、△△メソッドで3か月以内に××する、高単価コーチング講座」
- 補足として、実績や失敗談、価格の正当化を加える 例)「私自身が◯年間で◯◯人に指導し、平均◯%の成果を実証済み」
4-3. テスト&フィードバック
- 友人や知人、SNSフォロワーに「このフレーズからどんな印象を受けるか?」尋ねる
- わかりやすい/わかりにくいなどの意見を集め、言い回しを修正
5. まとめ:一文で伝わるコンセプトが「高単価商品」の背骨になる
- あれこれ要素を詰め込むと、見込み客に「結局どんなサービス?」と混乱されやすい
- 一文で伝わる短いメッセージこそ、購買を後押しする納得感を呼び起こす
- さらにロジック+ストーリーの補足で安心感を与えれば、見込み客は「なるほど、だからこの値段でも買う価値があるんだ」と思いやすくなる
最後に、作成したコンセプト・ステートメントは、販売ページやSNSプロフィール、セールスレターなどで大胆に活用してください。「誰がどんな手法で、どんな人をどう変えるのか」を一言で言い切れるようになると、高単価商品でも「わかりやすい」「欲しい」と思われる強力なマーケティングの武器となります。