5-6. コンセプトを一文でまとめ、“納得感”を演出する

高単価でも売れる属人性の高いコンセプトを作るには、これまでの流れ(自己分析、ターゲット悩み・ベネフィット、競合分析、価格設定など)で抽出したあらゆる要素一文に凝縮するステップが不可欠です。見込み客が「なるほど!だからあなたの商品が欲しい」と思えるように、納得感を演出する“コンセプトステートメント”を作る方法やワークをまとめました。


1. なぜ“一文でまとめる”と納得感が高まるのか

コンセプトが複雑すぎると、見込み客は「結局何が言いたいの?」と迷いやすく、高額な商品に踏み切れません。一方で、一文でスッと理解できると、

  • 情報の要点を素早く把握できる
  • 「なるほど、だからこの値段なのか」と高単価への抵抗を下げられる
  • 人に紹介しやすい(口コミやSNSシェア)ため、拡散力も上がる

要するに、シンプルさが納得感を生むということです。


2. コンセプトを一文に凝縮するステップ

これまでのステップ(ターゲット悩み、ベネフィット、価格設定、独自性など)で得た情報を、以下のフローで一文にまとめましょう。

2-1. 要素をすべて書き出す

  1. 誰が(ターゲット)どんな悩みを抱えているか
  2. どんな変化(ベネフィット)を実現するか
  3. なぜあなたでなければならないか(独自性、信頼性)
  4. 価格の正当性やROI

これらを箇条書きで羅列してみると、後から要点を抜き出しやすくなります。

2-2. “一言フレーズ”に落とし込む

  • 例)「◯◯な人のために、△△の手法で××を3ヶ月で実現する、唯一のオンライン講座」
  • ターゲット・独自性・成果(どんなベネフィットか)が、短くまとまっているとベスト
  • 価格や他の詳細は後から補足できるので、ここではキー要素のみを盛り込む

2-3. ロジック+ストーリーで補足

  • 簡単な根拠づけを添える: 「◯◯人が利用し、平均◯%の成果を実現」など
  • 失敗談や背景を短く加えると、感情的納得も得やすい

3. 納得感を演出するためのポイント

「一文でまとめる→終わり」ではなく、納得感を演出するための工夫をいくつか挙げます。

3-1. 大前提:ターゲットの悩みとベネフィットが明確

  • 「◯◯な悩みを持つあなたが、◯◯になる」構造がすでに確立していないと一文にしても説得力が薄れます

3-2. 一貫した語り口(トーン)

  • 冒頭のフレーズから細かい説明まで、同じメッセージを繰り返すことでブレをなくす
  • 「これならいけそう」と思わせる、ポジティブで力強いトーンが◎

3-3. “自分語り”と“顧客視点”のバランス

  • 「私は◯◯で成功した」「私の失敗談からノウハウを開発した」という自分軸
  • ただし、「それがあなた(顧客)の役に立つ理由」=顧客軸を外さない

4. 実践ワーク:コンセプト・ステートメント作成シート

以下のステップで、実際に一文フレーズ(コンセプト・ステートメント)を完成させましょう。

4-1. シートの項目

  • 【ターゲットの悩み】: どんな課題を抱えている?
  • 【ベネフィット】: どんな未来を実現する?
  • 【独自性・目新しさ】: なぜあなたがそれを提供できるのか?
  • 【成果・根拠】: 信頼性を高める数字やストーリーは何か?

4-2. 文章を組み立てる

  1. 一言フレーズを作成 例)「◯◯で悩むフリーランスが、△△メソッドで3か月以内に××する、高単価コーチング講座」
  2. 補足として、実績や失敗談、価格の正当化を加える 例)「私自身が◯年間で◯◯人に指導し、平均◯%の成果を実証済み」

4-3. テスト&フィードバック

  • 友人や知人、SNSフォロワーに「このフレーズからどんな印象を受けるか?」尋ねる
  • わかりやすい/わかりにくいなどの意見を集め、言い回しを修正

5. まとめ:一文で伝わるコンセプトが「高単価商品」の背骨になる

  • あれこれ要素を詰め込むと、見込み客に「結局どんなサービス?」と混乱されやすい
  • 一文で伝わる短いメッセージこそ、購買を後押しする納得感を呼び起こす
  • さらにロジック+ストーリーの補足で安心感を与えれば、見込み客は「なるほど、だからこの値段でも買う価値があるんだ」と思いやすくなる

最後に、作成したコンセプト・ステートメントは、販売ページやSNSプロフィール、セールスレターなどで大胆に活用してください。「誰がどんな手法で、どんな人をどう変えるのか」を一言で言い切れるようになると、高単価商品でも「わかりやすい」「欲しい」と思われる強力なマーケティングの武器となります。