高単価でも売れる属人性の高いコンセプトを作るには、他社にはない独自性や新しさを明確に打ち出す必要があります。そのための第一歩が、同ジャンルや類似サービスを知るための「競合調査」です。ここでは、競合調査の方法から、新しさを際立たせるための実践ワークまで、順を追って解説します。
1. なぜ「競合調査」で目新しさが際立つのか
競合を調べると、自分がどこに強みを置けるかがはっきりし、他社とは違うポイントを明示しやすくなります。
1-1. 競合を知るメリット
- 比較対象があることで、自分の独自性を説明しやすい
「◯◯社はこんな特徴があるが、私のサービスはここが違う」という形で、違いを具体的に示せます。 - 価格やコンテンツの妥当性を考えるヒントになる
競合の料金形態やサポート範囲を知ると、自身の高単価設定が適切かどうかを見極めやすいです。 - すでにある不満・ニーズが見えてくる
競合に対するレビューや口コミを調べると、顧客が「こういう部分が足りない」と感じているポイントを拾いやすくなります。
1-2. “目新しさ”を強調する意義
- 高単価でも選んでもらう理由
既存サービスと同じなら「値段の安い方がいい」と思われがち。新しさ=「ここでしか得られない価値」です。 - マンネリ化している市場で注目を集める
「これまでのやり方とはここが違う」と言えると、顧客が「面白そう!試したい」と感じやすくなります。
2. 競合調査の方法・手順
まずは、あなたと似たジャンルや似た悩みを解決しているサービス・講座をリサーチしましょう。以下の手順を参考にしてください。
2-1. 直接的競合と間接的競合をリストアップする
- 直接的競合: 同じカテゴリーや同じ顧客層に向けたサービス(例:同ジャンルのコーチ、同テーマのオンライン講座)
- 間接的競合: 別の形態・別の手法でも、同じ悩みを解決するサービス(例:サロンや代理店など)
2-2. 調査で着目すべきポイント
- 価格帯: 低価格〜高価格帯のレンジ、支払い方法、期間など
- 特徴・ストーリー: 競合がどんな経歴や実績をアピールしているか
- ユーザーからの口コミ・レビュー: 何が評価され、何が不満か
- 提供形態: オンライン講座、個別コンサル、コミュニティ運営、メールサポートなど
2-3. 情報収集の具体的手段
- Web検索: 「◯◯ 講座」「◯◯ コーチング」「◯◯ コミュニティ」などキーワードを工夫して調べる
- SNS・動画サイト: 競合と思しきアカウントやチャンネルを覗き、発信内容やフォロワーの反応をチェック
- 口コミ・レビューサイト: そこに書かれている不満点や高評価ポイントをメモ
3. “目新しさ”を打ち出すための3つの視点
競合調査で得た情報をもとに、自分のサービス・講座が「他社にはない新しさ」をどう示せるかを考えます。以下の視点で検討すると整理しやすいでしょう。
3-1. 切り口の新しさ
- 既存の悩みを違う角度で捉える: 例)「ダイエット→体重重視」ではなく「体型や持久力にフォーカス」など
- 「◯◯を使った新メソッド」「既存の××理論を組み合わせた独自手法」など
3-2. 体験・価値観の新しさ
- あなた自身が歩んだ独特のストーリーが“他の誰も持っていない視点”を提供する
- 失敗談や苦労のプロセスこそが、顧客にとって「ここは違う」と思えるポイントになる
3-3. サポートや仕組みの新しさ
- 競合があまりやっていないアフターフォローや個別サポートを強化する
- 教材・コンテンツの提供方法に工夫(短期間集中プログラム、コミュニティ運営など)を取り入れる
4. 実践ワーク:競合分析→“目新しさ”発掘シート
以下のワークを行うことで、「どういう点で他社と違うのか」「なぜそれが新しくて顧客に嬉しいのか」を明確にできます。
4-1. 競合分析シートを作る
- 【競合名/サービス名】: 例)◯◯コーチング
- 【価格帯】: 月額◯円、3か月で◯万円など
- 【強み・特徴】: 競合がどこを売りにしているか(例:著名人の指導経験、短期集中で結果が出る)
- 【弱み・カバーできない点】: 評判・口コミ、実際に不足していると感じる要素
4-2. “新しさ”発掘シートを作る
- 【自分の切り口】: 競合との違いを端的に書く
- 【顧客にとってのメリット】: その違いが「どう悩み解決に直結するのか」を説明
- 【ストーリー要素】: なぜこの方法を思いついたか、どんな体験が裏付けか
5. まとめ:競合調査が“他では得られない価値”を際立たせる
- 単なる奇抜さではなく、「悩み解消に直結する新しさ」を打ち出すことが大切
- 競合との比較を踏まえ、「自分だからこそ提供できる視点・サポート」を言語化すると、高単価でも買う動機になる
- 次のステップ(信頼性を示す・価格設定を行う)に向けて、ここで明確化した“目新しさ”を活かし、コンセプトをさらに強化してください
高単価を納得してもらうには、見込み客に「ここでしか手に入らない解決策だ」と思わせることが不可欠。競合リサーチによって「どこが新しいか」をはっきり提示できるようになれば、属人性の強みと相まって、唯一無二の魅力を打ち出せるはずです。