売上規模や資産額を大きく考えられない「お金のメンタルブロック」を解消しよう
一人ビジネスや個人起業を始めると、年商1,000万円や月商数十万円を一つの大きな目標と捉えがちです。実際、月に数十万円の収入があれば自分で生活できると考え、「十分満足」と思う方も多いでしょう。
しかし、自営業者は誰も守ってくれないという現実があるため、より大きな売上や利益を得る選択肢を持っておくことも非常に重要です。老後の年金や退職金が保証されない今の時代、自ら稼ぐ力を高めて将来の安定を確保することが、自由と余裕ある生き方への近道と言えます。
そこで本記事では、「売上や資産を大きく考えられない」背景に潜むメンタルブロックを解消し、自分にとっての「普通」を引き上げるための具体的な方法とワークをご紹介します。
1. 自営業は誰も守ってくれない
会社員であれば、毎月の給料や退職金、年金などの仕組みによって、ある程度生活が保障されています。しかし、自営業や一人起業の場合は、国や企業に守ってもらうことはできません。
そのため、月商数十万円で一見生活が回っていても、以下のようなリスクを考える必要があります。
- 将来の年金額が大幅に減る:老後資金が不足し、生活に不安が残る
- 退職金のようなまとまった資金がない:病気や介護、家族の問題など突発的な出費に対応しづらい
- 事業の成長機会を逃す:「これ以上売上は必要ない」と思い込むことで、新たなチャレンジや投資を避けがちになる
このように「小さくても生活できればいい」と考えることは悪くはありませんが、一生分の安定を確保するにはやや心もとない面があります。自営業で生涯自由と余裕を満喫するには、ある程度売上規模を大きく考え、稼ぐ力を高めることが不可欠です。
2. なぜ売上規模を小さく考えがちなのか?
一人起業や個人ビジネスにおいて、事業規模を拡大することに抵抗を感じる理由としては、主に以下のようなものが挙げられます。
- サラリーマン時代の感覚が抜けない:「月に数十万円あれば十分生活できる」という基準にとどまってしまう
- 大きな金額に対する抵抗:「年商1,000万円や1億円なんて自分とは無縁だ」と感じる
- 守りのマインド:「失敗したらどうしよう」「あまりリスクを取りたくない」と考え、新しい可能性を狭めてしまう
小さく始めてコツコツ成長させること自体は、リスクを抑える戦略として有効です。しかし、そのまま成長の視野まで狭まってしまうと、将来的な安定や自由を得る大きなチャンスを逃してしまう可能性があります。
3. 事業規模をあまり小さく考えない方が良い理由
「月商数十万円で暮らせるならそれで十分」と思うのは決して悪いことではありません。しかし、長期的に見た自由と安定を手に入れるために、もう少し視野を広げてみませんか?
- 将来的な安定を確保できる:自分で収入を作る力があれば、年金や退職金がなくても安心感が増す
- 選択肢が増える:大きな売上や利益があれば、事業投資やプライベートの充実、社会貢献など、多面的に活動できる
- ビジネスの可能性が広がる:高額案件や大きな市場にも自然とアクセスできるようになり、より多くの人に影響を与えられる
自営業者としての将来をしっかり守るためには、売上規模をやや大きめに設定し、それを実現するための思考・行動を積み重ねることが重要です。
4. 「年商1,000万円」や「年商1億円」に居心地の悪さを感じる理由
年商1,000万円や1億円という数字を聞くと、「自分にはまだ早い」や「そんなに稼ぐなんて恐れ多い」といった感情が湧き上がることがあります。これは以下のようなメンタルブロックが関わっている場合が多いです。
- 固定観念:「ビジネスは小さく安定させるのが理想」という思い込み
- サラリーマン時代の意識:「月給○十万円で充分」という金額感覚のまま
- 罪悪感や怖れ:「そんなに稼ぐと批判されそう」「管理しきれないかも」と感じてしまう
これらは必ずしも現実的なリスクではなく、心のブレーキに過ぎないことが多いものです。もし「自分には無理」と思ったり、数字を想像するだけで抵抗を感じたりするなら、「自分と家族、そして大切な人のためにしっかり稼ぐ」という視点を持ち直してみるとよいでしょう。
5. 「普通」の売上規模を大きくするためのコツ
(1) 成功している起業家との交流を増やす
「あなたが普段つき合っている人5~10人の平均年収が、あなたの年収になる」とよく言われるように、周囲の収入感覚は自分の意識に大きな影響を与えます。
オンラインサロンのオフ会や経営者向けのセミナーなどに参加し、自分の何倍もの売上を達成している人たちと交流してみましょう。彼らが「当たり前」にしている数字や行動に触れるだけで、年商1億円や10億円も意外と身近に感じられるようになります。
(2) あえてさらに1〜2桁大きく考える
売上や資産額の目標を立てるとき、今の自分が抵抗を感じる金額から、さらに1〜2桁大きい数字を意識してみてください。
「想像もつかない」と思うかもしれませんが、これこそ大きな金額に慣れるための訓練です。大きな目標を見据えることで、今までの基準が書き換えられ、「普通」の売上規模が徐々に引き上がっていきます。
6. 実践ワーク:「大きなお金」に対する抵抗を和らげる2つの質問
ここからは、大きな金額に対するメンタルブロックを解消するためのワークをご紹介します。
ポイントは、自分が「抵抗を感じる」金融資産の額の桁から、あえてさらに1〜2桁大きく設定すること。ここでは例として「10億円」としていますが、人によっては「1億円」「100億円」などでも構いません。
【質問①】もし今、金融資産が10億円あったら、やりたいこと・できることは?
まずは「10億円を自由に使える」状況をイメージしてみてください。
自分のため、家族や友人のため、社会貢献のためなど、さまざまな角度から以下のような項目をリストアップしてみましょう。
- 大きな事業投資で社会にインパクトを与える
- 家族・親への資金援助や豪華なプレゼント
- NPOへの寄付やボランティア支援
- 世界一周旅行や留学、セカンドハウスの購入
具体的な行動や金額を想定すると、臨場感が高まり、「意外とできるかもしれない」という気持ちが湧き上がってきます。これが、メンタルブロックを外す一歩です。
【質問②】もし今、金融資産が10億円あっても、やりたいことは?
今度は逆に、「お金を稼ぐ必要がまったくない」状態を想定してください。
それでも「やりたい」と思える仕事や活動は何でしょうか?
- お金関係なく続けたい趣味やライフワーク
- 好きな分野での研究やクリエイティブ活動
- 社会に貢献できるコンサルティングや講師業
「お金があってもなおやりたいこと」こそが、あなたの魂レベルでやりたいことです。そこに情熱や楽しさを感じられるのなら、ビジネスとして育てるプロセスもイキイキと取り組めます。
結果的に、お客様に喜ばれ感謝されながら、時間・お金・心の余裕も手にしやすくなるでしょう。
7. まとめ:大きなお金をリアルに感じて、将来の自由と余裕を手に入れよう
一人起業は小さく始めるからこそ、リスクを抑えられ、成功率が高まるメリットがあります。
しかし、自営業者は自分で将来を守る必要があるため、売上規模をあまり小さく考え過ぎないことも大切です。
もし年商1,000万円や1億円と聞いて「自分には無理」と思うなら、それはメンタルブロックかもしれません。
そこで、成功している起業家との交流や、目標を1〜2桁大きく想定する方法、「もし10億円あったら…」と想像するワークなどを活用して、大きなお金に対する抵抗感を少しずつ和らげていきましょう。
「お金があってもやりたいこと」を見つけ、それをビジネスの中心に据えることで、生涯にわたって自由と余裕を楽しみながら成長を続けられます。
あなたの「普通」が自然と引き上がり、より大きな売上や豊かな未来を手にする日も遠くないでしょう。